whiteiw 发表于 2023-11-7 02:22:42

【流花】恋文なんて必要ない(我不需要情书)【机翻】

本帖最后由 whiteiw 于 2023-11-7 03:05 编辑

特别喜欢这个太太的文,这篇也特别好看,流花酱好纯爱好甜!!想分享给大家看{:1_424:},不会日语彩云小译机翻的大家凑合一下{:1_454:}
原文地址https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20118525
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 また受け取っちまったなぁ……
 又收到了... ...

 オレはさっきまで目の前にいた女の子のことを思い出しながら、ピンク色の封筒を持ってため息を吐いた。制服のポケットに突っ込んで、部活に参加するために体育館に行く。
 我一边回想着刚才眼前的女孩,一边拿着粉红色的信封叹了口气。塞进制服口袋,去体育馆参加社团活动。

 バスケを始めてそろそろ一年。スポーツマンというものはどうやら人気があるようで、人生初のモテ期というやつが来ているのか、最近よく女の子から告白される。去年までのオレなら、手放しで喜んだに違いない状況だ。
 开始打篮球已经快一年了。运动员似乎很受欢迎,也许是人生中第一个受欢迎的阶段,最近经常有女孩子向我表白。如果是去年的我,肯定会很高兴放手。
 告白は、直接言われておしまいというものばかりじゃないから、お手紙をもらうこともある。もちろん、今のオレは告白されても応えられないから全部オコトワリすることになるが、受け取った手紙だけは捨てられなかった。家に置いてある手紙は一〇通をとっくに超えてる。このまま持っといていいものか頭を悩ませながら部室の扉を開けると、流川が一番乗りしていた。
 因为告白并不都是直接说完就结束的,所以有时候也会收到来信。当然,现在的我就算被告白也无法回应,所以一切都变得紧张起来,唯独收到的信没有扔掉。放在家里的信早就超过十封了。我一边烦恼着这样留着是否合适,一边打开了活动室的门,流川是第一个到的。

 そう、オレが女の子から告白されても応えられない理由は、こいつだ。
 没错,就是这个家伙让我无法回应女孩子的告白。

「おせーぞ」
“少管闲事。”
「うるせえな」
“少啰嗦。”

 ズボンのポケットに入った手紙を妙に意識してしまって、流川の顔を真っ直ぐに見られない。自分のロッカーを開けて扉を盾に隠れたオレは、流川の視線を断ち切ることができて、ちょっとだけ安心していた。
 我莫名其妙地意识到了裤子口袋里的信,无法直视流川的脸。打开自己的储物柜,以门为盾牌躲在后面的我,终于切断了流川的视线,稍微安心了一点。
部活の後、流川はたまにオレの家に来る。飯を食って帰るだけの日もあれば、泊まっていくこともあった。オレが飯を作っている間、台所には立ち入り禁止にしている。手伝わせようとしたことはあるが、すぐにやめた。包丁を握らせるなんて論外だったし、火を見といてもらうにしても、ただ見てるだけなので、こんなでかい男が狭い台所に突っ立ってると邪魔だったからだ。
 社团活动之后,流川偶尔会来我家。有些日子只是吃完饭就回家,有些日子则留下来过夜。我做饭的时候禁止进入厨房。我试过让他帮忙,但很快就放弃了。因为让他握着菜刀是不可能的,而且就算让他看着火,也只是看着而已,这么大个子站在狭窄的厨房里太碍事了。
その代わり、洗い物は任せていて──包丁だけはオレが洗う──今のところ、この分担でうまく回っていた。
 相反,洗东西就交给我了 -- 只有菜刀由我来洗 -- 到目前为止,这份工作还算顺利。

 今日も流川はうちに上がり込んでいる。月バスを読んでいたはずの流川から声をかけられたのは、肉を切るために包丁を取り出そうとした時だった。
 今天流川也来到了我家。应该是在看月亮巴士的流川叫住了我,当时我正要拿出菜刀准备切肉。

「おい、クッキー食べていーか」
“喂,吃饼干好吗?”
「あん?」
“啊?”
「腹減った」
“肚子饿了。”
「もうすぐ飯だっつーのに。まあいいけどよ」
“马上就要吃饭了,不过也没关系。”

 ちょっとくらい我慢しろよと思って引き出しに手をかけた時、ふと疑問が浮かんだ。
 我心想,你就忍耐一下吧,正当我把手放在抽屉上的时候,突然想到一个问题。

 ──クッキーなんて、あったか?
 --有饼干之类的东西吗?

 我家只有一个饼干罐
 その中に入れているものを思い出して、血の気が引いた。
 我想起放在里面的东西,脸色顿时变得惨白。

「っ! ダメだ! 開けんな!」
“不! 不要! 不要打开!”

 すぐに振り返って流川を止めようとしたが、間に合わなかった。
 我立刻回头想阻止流川,但已经来不及了。

 ちゃぶ台の上に開かれた丸いクッキー缶。その中に入っているのは、良い匂いのする、美味そうなクッキーなんかじゃない。
 在矮桌上打开的圆形饼干罐。里面装的可不是什么闻起来很香,看起来很好吃的饼干。
オレが今まで受け取った手紙だけだ。いつもはちゃんと押し入れにしまっているのに、昨日、下駄箱に入っていた手紙を持って帰ってきて缶に入れた後、出しっぱなしにしていた。なんで片付けなかったんだと後悔しても、もう遅い。
 这是我收到的唯一一封信。平常她都好好地收在壁橱里,可是昨天她把放在鞋柜里的信拿回来放进罐子里之后,就一直放着不管了。现在后悔为什么没有收拾,已经太晚了。
 中身を見下ろす流川は無表情だ。いつも以上に何も読み取れない横顔に、ゴクリと唾を飲み込む。
 低头看着里面的流川面无表情。面对比平时更加什么都看不清的侧脸,我猛地咽了口唾沫。

 見えている手紙の宛名を、流川が低い声で読み上げていった。
 流川低声念着看得见的信上的收信人名字。

「『桜木くんへ』『花道くん』『桜木くん』──」
“《致樱木君》、《花道君》、《樱木君》 --”

 スッと顔を上げてオレを真っ直ぐ見てきた流川の視線を受け止めて、背中をイヤな汗が伝う。
 流川猛地抬起头,直直地看着我。我迎上了他的视线,背上流下了讨厌的汗水。

「なんだ、これ」
“这是什么?”
「それ、は」
“这个... ...”
なんだも何も、流川だって見ればわかるはずだ。オレなんかより、そういう手紙を山ほどもらってきているはずなんだから。ラブレター。恋文。なんて呼ぶかは問題じゃない。そんなことを流川が聞いている訳じゃないことくらい、わかる。
 没什么,只要看看流川应该就知道了。比起我,你应该收到更多这样的信才对。一封情书。一封情书。叫什么并不重要。我知道流川并不是在问这个。
そこにある・・・・・就在那里ということが、やべえ。
就是说,糟了。
 咄嗟に言い訳することもできなくて立ちすくんだオレに、流川が笑った。立ち上がって軽い足取りで台所の方へ来る。思わず一歩下がったオレの腕を掴んで、逃げられないようにしてきた。
 对于一时找不到借口呆立在原地的我,流川笑了。站起来,迈着轻快的步子向厨房走来。我不由得后退了一步,她抓住我的手臂,让我无法逃脱。

「告白されて嬉しかったか、どあほう」
“被告白很高兴吗,混蛋?”
「ちげえ!」
“不!”
「オレもいる体育館とかに持ってくる大胆なやつがいる時は、たしか受け取ってねーよな」
“如果有胆大包天的家伙到我也在的体育馆拿东西的话,我记得没收到过。”
「……いや、ルカワの前で受け取るのは、さすがに、」
“... ... 不,在路加瓦面前接受,真不愧是... ...”
「まずいだろ」という言葉は、唾と一緒に飲み込んだ。
“不好吧。”我连同口水一起咽了下去。

「じゃー、受け取ること自体、良くはねーって思ってるってことだな」
“也就是说,你认为接受这件事本身就不是件好事喽?”
「それは」
“这... ...”
「オレが見てねーところでは受け取って、大事に保管してるわけか」
“我没看到的话,你就收下了,好好保管了吗?”

 オレの腕を握る流川の指の力がどんどん強くなってくる。その手を振り払おうともがいた時、ポケットからピンク色の封筒が覗いた。流川が目ざとくそれに気づいて、オレがもう一度ポケットに押し込むよりも先に引っ張り出される。当然、宛名にはオレの名前が書いてある。それを見て、流川がもう一度口の端を上げた。
 握着我手臂的流川手指的力量越来越大。我挣扎着想甩开他的手时,口袋里露出一个粉红色的信封。流川眼尖地发现了这一点,在我再次把它塞进口袋之前,他已经先把它拉了出来。当然,收件人名单上有我的名字。看到这里,流川再次扬起了嘴角。

「これは今日もらったやつか」
“这是今天收到的吗?”
「……そーだ」
“... ... 是。”
「部活前だな」
“社团活动之前。”
「なんでわかんだよ」
“你怎么知道?”
「部室に来たとき、こっちを全然見なかっただろーが。何か隠してるなと思ったけど、なるほどな」
“你来社团活动室的时候,完全没看到我吧? 我还以为你在隐瞒什么,原来如此。”

 流川がグシャっと手紙を握りつぶした。反射的に、オレのものに勝手に何しやがると怒ろうとしたけれど、流川の顔を見て言葉が喉の途中につっかえる。見たことないくらいの冷たい表情と目に、こいつがどれくらい怒っているか、わかってしまった。力いっぱい突き飛ばされて、冷蔵庫に体をぶつける。
 流川一把捏碎了信。我条件反射地想要生气,说他随便对我的东西做什么,但看到流川的脸,话卡在了喉咙里。从他那从未见过的冰冷表情和眼神,我就知道这家伙有多生气了。用力一推,身体撞到冰箱上。

「おめーは、オレのもんだろーが」
“你是我的,不是吗?”
「ルカっ、んっ!」
“路卡,唔!”

 ──食われると思った。
 --我以为会被吃掉。

 いきなり噛み付くようにオレの口を塞いできた流川は、遠慮なく舌を入れてくる。
 突然一口咬住我的嘴巴的流川,毫不客气地把舌头伸了进来。

「ふっ……ん……っ」
“呼... ... 嗯... ...”
「はっ……」
“是... ...”

 熱い舌がオレの口の中を好き勝手に這い回る。舌を絡ませようとしてくるから焦って逃れようとするが、逃げ場なんてあるわけがない。あっさり捕まえられて、引きずり出されて、強く吸われた。敏感なところを舐め上げられると、腰が跳ねそうになる。流川が抱き込むように頭と腰を押さえてくるから、身動きもできない。
 热辣辣的舌头在我的嘴里肆意爬行。因为它想缠住我的舌头,所以我急着想逃跑,但是根本没有可以逃避的地方。轻易地被抓住,被拖出来,被狠狠地吸了一口。敏感的部位被舔到的话,腰都快要跳起来了。流川像是要把她抱进去似的按住她的头和腰,身体动弹不得。

「はぁ……やめ、んんっ……ふぁっ……」
“啊... ... 不要,嗯嗯... ... 呼... ...”
「はっ……逃げんな」
“啊... ... 不要逃。”
「んん!……ふっ……」
“嗯嗯! ... ... 呼... ...”

 流川は何度も顔の角度を変えて蹂躙してくる。なんとか顔をずらして「やめろ」と言おうとしても、息を吸うことすら許さないと言わんばかりに、すぐに隙間を覆い隠すように追ってくる。オレの唾液だけじゃない、流川の唾液もオレの口の中に混ざってくる。なんとかゴクッと飲み込んでこぼれないようにしても、全然追いつかなくて、どっちのものかもわからない唾液が口の端から溢れて顎を伝っていく。
 流川多次变换脸部角度蹂躏过来。他好不容易移开脸,想说“住手”,可是对方马上就追上来,好像连吸气都不允许似的,仿佛要把缝隙遮住似的。不只是我的唾液,流川的唾液也混在我的口中。我好不容易才咽下去,不让它溢出来,却完全追不上,分不清是哪一边的唾液从嘴角溢出,顺着下巴流了下去。
 息が苦しくて涙が滲んできた。ちょっと怖いのに、信じられないくらい流川のキスが気持ちいい。痛いくらいに心臓が鳴っている。腹の奥に火が灯りそうで、それはダメだと、早く終わってくれと願った。
 呼吸困难,泪水渗了出来。虽然有点害怕,但流川的吻令人难以置信的舒服。我的心在痛苦地跳动。腹部深处似乎要燃起熊熊大火,我心想这可不行,希望快点结束。
 今までも時々舌を入れられることはあったが、ずっと流川に手加減されていたのだと思い知らされる。
 虽然至今为止偶尔也会有舌头被伸进去的时候,不过这让我意识到自己一直都是被流川手下留情的。

 こんなの、オレは知らねえ。
 我不知道这些东西。

 ようやく流川が唇を離した。唾液が伝って濡れた顎をぺろっと舐められて、肩が跳ねる。何も見ないように思いっきり瞑っていた目をゆっくり開けると、熱のこもった流川の瞳が至近距離にあって、じっと見つめられていた。肩で息をしてるオレの顔を両手で包み込んできた流川は、耳たぶを指で優しくなぞってくる。キスした後の、いつものクセだ。真っ赤になるオレの耳をやわやわといじるのが好きらしい。さっきのキスで高められた熱が体の中に溜まっているオレは、そんな少しの刺激にも耐えられなかった。またぎゅっと目を閉じてやり過ごそうとしても、流川がそれを許さない。
 流川终于松开了嘴唇。唾液顺着我湿漉漉的下巴舔了一下,我的肩膀跳了起来。我慢慢睁开了那双原本为了什么也不看而尽情闭着的眼睛,流川那充满热情的眼睛近距离地凝视着我。流川用双手捧着用肩膀呼吸的我的脸,用手指温柔地抚摸着我的耳垂。这是我们接吻后的习惯。她好像很喜欢轻轻摆弄我涨红的耳朵。刚才那个吻提高的热量在体内积聚着,我连这么一点点的刺激都受不了。就算想再次紧紧闭上眼睛让他过去,流川也不允许。

「目ぇ開けろ」
睁开你的眼睛

強い口調でそう言われて、オレは迷いながら瞼を開いた。まだオレの目を覗き込んできていて、視線を逸らす様子もない。ようやく呼吸が落ち着いてきたオレにゆっくりと言い聞かせてくる。
 被她用强硬的语气这么一说,我迷惑地睁开了眼睛。他仍然看着我的眼睛,没有移开我的视线。呼吸终于平静下来了,慢慢地对我说。

「あれは全部捨てろ。いーな」
“那个全部扔掉。明白吗?”
「……無理だ」
“... ... 不行。”
「あんだと」
“你说什么?”
「……おめーは知らねえだろうけどな、告白ってすげえ勇気がいるんだよ。せっかく勇気出して書いてくれた手紙を、そんなあっさり捨てられるかよ」
“... ... 你大概不知道,告白是需要很大勇气的。好不容易鼓起勇气写出来的信,怎么能这么轻易就扔掉呢?”

 流川がちょっと眉を寄せた。顔を包んでいる手に少し力が込められる。不機嫌さを前面に押し出した顔のまま、きっぱり反論された。
 流川微微皱起了眉头。包着脸的手稍微用力了一下。脸上依然带着不高兴的表情,被坚决地反驳了。

「オレは一回だけ告白したことがあんだぞ。おめーにだ」
“我只向你表白过一次。”
「……知ってる」
“... ... 知道。”
「オレはおめーの言うところの勇気ってやつを出して告白して、手に入れてんだよ。そのおめーが、誰かに『好きだ』って言われてる手紙を後生大事に保管してるって分かって、オレがヘーキだと思ってんのかよ。どあほうが」
“我拿出了你所说的勇气,向你表白,得到了它。你以为我是赫奇吗? 因为你知道你保管着一封别人说“我喜欢你”的信。“不知道。”

 ぐうの音も出なかった。全く、何の申し開きもできない。今回ばかりは全部流川が正しいとわかっていた。オレだって、持っていていいのか、ちょっと悩んでいたものなのは間違いないからだ。
 一点声音也没有。完全无法辩解。这一次,我知道所有的流川都是对的。因为毫无疑问,我也曾为是否应该拥有它而烦恼过。
 オレも少しずつ冷静さを取り戻してきて、流川の目をちゃんと見返すことができた。よく見ると、さっきまで孕んでいた熱も、欲も、獰猛さもどこかに消えている。代わりに、ちょっと不安げに揺れている瞳がはっきりとオレを責めてきた。それで気づいた。流川は怒っているんじゃなくて、痛がってる。
 我也渐渐恢复了冷静,可以正视流川的眼睛了。仔细一看,刚才孕育的热情、欲望和凶猛已经消失得无影无踪。取而代之的是,那双略带不安的眼睛明显地责备起我来。然后我意识到。流川不是在生气,而是在痛。

 自分がしたことへの理解がようやく追いついた。考えたこともなかったが、もしも流川が同じことをしていたら、オレもショック受けるってことに今更思い至る。流川はオレよりモテるのに、付き合い始める前は色恋には全く興味がなさそうだった。その頃から受け取ってもすぐに処分していたんだろうなと思っていたし、付き合う前と後でやり方を変えていないことはわかっていた。
 我对自己所做的事的理解终于赶上来了。虽然没有想过,但现在想到了如果流川做了同样的事情,我也会受到打击。虽然流川比我更受欢迎,但在开始交往之前似乎对色恋完全没有兴趣。我想,从那时起,即使我收到它,我也会立即处理掉它。我知道,在我们交往之前和之后,我都没有改变我的做法。

 だから、「流川が受け取った手紙を大事に残していたら」なんてこと、想像もしなかった。
 所以,“如果流川珍惜地留下了收到的信的话”这种事情,我连想都没有想过。
 そして、それは流川も同じはずだ。「オレが受け取った手紙を大事に残していたら」なんて、考えもしていなかっただろう。
 而且,流川应该也是一样的。“如果我把收到的信好好地留下来的话”之类的,大概连想都没有想过吧。

 流川には見せられないと後ろめたさを覚えていた時点で、気づかないとダメだった。「手紙を持っているだけ」だと言い聞かせていたけれど、そのこと自体が流川への裏切りだ。手に入れたと思った心が、実はすり抜けていたのかもしれないなんて、そんな不安を一瞬でも抱かせたことが苦しくなってくる。
 在不能让流川看到这一切而感到内疚的时候,不注意是不行的。虽然一直说服自己“只是带着信而已”,但这件事本身就是对流川的背叛。以为已经到手的心,实际上可能已经溜走了,让她产生这样的不安,哪怕是一瞬间,也让她感到痛苦。

 オレは自然と口を開いていた。ちゃんと話して、わかってもらわないとダメだ。
 我自然而然地张开了嘴。你得跟他们好好谈谈,让他们明白。

「悪かった」
“对不起。”
「何がだ」
“什么?”
「ルカワを怒らせようとか裏切ろうとか思ってたわけじゃねえよ。ただ、」
“我并不是想激怒或者背叛鲁卡瓦。只是... ...”
「ただ?」
“只是?”流川はオレのせいでもう十分傷ついてる。だからこれ以上余計なことは言わないように、オレは脳みそを絞って、考え考え、話していく。
 流川因为我已经受伤够多了。所以为了不再说多余的话,我绞尽脑汁,思考着,说着。

 オレは中学で五〇回告白して、五〇回きっちりフラれている。バッサリ断られる時の方が多かったけど、中には「言ってくれてありがとう」って笑ってくれる子もいた。応えてもらえなくて悲しくても、その一言をもらえるとやっぱり嬉しい。だから、手紙を取っておくことは、流川と付き合ってるから応えられないオレなりの「ありがとう」だったのだ。
 我在中学告白了五十次,被拒绝了五十次。虽然被断然拒绝的时候比较多,但是其中也有笑着说“谢谢你这么说”的孩子。即使因为得不到回应而感到悲伤,能得到那句话还是很高兴的。所以,留着信是因为和流川在交往所以无法回应的我自己的“谢谢”。

 ──ということを、どうにか伝えられた。はずだ。
 --总算传达了这个意思。应该是。

 流川の表情は変わらなかったが、顔に添えていた手を下ろして、オレの手指にスッと絡ませてきた。
 流川的表情没有变化,只是放下了放在脸上的手,一下子缠住了我的手指。

「許さん」
“不许。”
「ふぬ」
“哼!”
「てめーの『ありがとう』なんて、知るかってんだ」
“我不知道你说的‘谢谢’是什么意思。”
「……まあそーだよな」
“... ... 差不多吧。”

 オレは腕を持ち上げて、流川を抱き寄せた。何を言っても結局は言い訳になる。考えなしで、身勝手だったし、恥ずかしいし、何より、後悔している。 手紙を残してることは、女の子たちには誠実だっただろうけど、一番大事にしないといけないやつをこんなに傷つける結果になってしまった。心にちょっとでも引っかかったのなら、やったらダメなのだ。
 我抬起手臂,把流川抱了过来。无论你说什么,最终都会成为借口。我没有思考,我很自私,我很羞愧,最重要的是,我后悔了。我知道留下这些信对女孩子们来说是真诚的,但结果却让我最应该珍惜的那个家伙受到了这么大的伤害。如果心里有一丝牵挂,那就不要去做。
 いや、手紙をくれた女の子にも全然誠実じゃなかったかもしれない。オレはとことん間違っていた。
 不,我可能对写信给我的那个女孩一点也不真诚。我完全错了。
 流川がため息を吐いた後、低い声で命令してくる。
 流川叹了口气,然后低声下令。

「捨てられねえって悩むくらいなら、二度と受けとんな」
“与其为扔不掉而烦恼,不如再接受一次。”
「わかった」
“知道了。”
「全部捨てろ」
“全部扔掉。”
「わかった」
“知道了。”
「今日だぞ。あの缶の中身と、さっきポケットに入ってたやつ、全部、コンロの火ぃ使って燃やせ」
“就是今天。那罐子里的东西,还有刚才口袋里的东西,全部用炉火烧掉。”
「……ゴミ箱に捨てるんじゃダメなのか」
“... ... 不能扔进垃圾桶里吗?”
「ダメだ。燃やせ」
“不行。烧掉。”

 いつのまにか、流川もオレの背中に手を回していた。オレの肩に頭を押し付けてきて、珍しく甘えてるように見える。今回ばかりは全面的に流川に従うつもりだった。流川が、オレの手の届かないところに手紙をさっさと遠ざけてしまいたいなら、そうする。
 不知什么时候,流川也把手放在了我的背上。她把头贴在我肩膀上,看起来难得地撒娇。只有这一次,我打算全面追随流川。如果流川想把信赶紧远离我的触手可及的地方,他就会这么做。

「ふぬ。あとでやる」
“哼! 以后再说。”
「燃やすとこ、見張る」
“我会看着你烧掉的。”
「わかった」
“知道了。”

 流川の背中をポンポンとリズミカルにゆっくり叩く。オレにしがみついてくるこいつが、さっき食い尽くしそうなキスをしてきた流川と同一人物だということが信じられない。最初は流川に押し切られる形で付き合うことにオーケーしたオレも、バスケ選手としてじゃない流川の色んな顔を見るようになって、しっかりきっちり、好きになってるなあと実感する。絆されてるだけじゃない。オレだけが見られる流川の顔があることが、くすぐったいし、嬉しい。
 轻轻地有节奏地拍打着流川的背。真不敢相信这个紧紧抓住我不放的家伙,竟然和刚才那个几乎要把我吃掉的接吻的流川是同一个人。最初答应和流川一起交往的我也不是以篮球选手的身份,而是看到了流川的各种面孔,切实感受到了自己喜欢上了他。我们不只是被绑在一起。看到只有我才能看到的流川的脸,又痒又高兴。

「桜木」
"樱木"
「ふぬ」
“哼!”
「そんなに手紙が欲しいなら、オレが書く」
“你要这么多信,我来写
「……ぬ?」
“... ... 唔?”
「オレが書いてやる。だから他のやつから受け取るな」
“我来写。所以不要从其他人那里收下。”

 背中に回された手に力が込められた。今は肩にうずめられていて見えないが、多分、流川は不貞腐れた顔をしてるはずだ。その顔も何回か見たことがあるから、想像はできる。
 放在背后的手用力了一下。虽然现在被埋在肩膀上看不见了,但流川应该是一副不忠的表情。那张脸我也见过几次,所以可以想象。

 また意味のわからないことを言い出したなと、ちょっと笑った。オレは手紙が欲しかったわけじゃないし、そんなこと、流川だってわかってるはずだ。もしかしたら、「オレが女の子から手紙を受け取って保管していた」という経験を、流川の手紙で丸ごと上書きでもしたいのかもしれない。そういう独占欲を、たまに見せてくることがある。
 我笑了笑,心想你又开始说一些莫名其妙的话了。我并不是想要那封信,这种事情,流川应该也是知道的。说不定,他想把“我收到女孩子的信后保管”的经验,用流川的信完整地改写一下也说不定。偶尔也会表现出这样的独占欲。

 流川が便箋に何かを書き込んでいる姿を思い浮かべて、それも悪くないと思ってしまった。流川から受け取る手紙でクッキー缶をいっぱいにできるなら、これ以上幸せなことはない気がする。興味本位で聞いてみた。
 我脑海中浮现出流川在信纸上写着什么的样子,觉得这样也不错。如果能用流川给我的信把饼干罐装满的话,我觉得再也没有比这更幸福的事了。我出于好奇问了一下。

「なんだそりゃ。何書くんだよ」
“那是什么? 写什么?”
「おめーが好きって書くんじゃねーの」
“不是说喜欢你吗?”
「──まじかよ。いや、じゃあ絶対いらねえわ」
“-- 真的吗? 不,那我绝对不要。”
「あ?」
“啊?”

 流川が顔を上げた。手紙を拒否したオレをまた睨みつけてくるけど、今度は怖くない。流川の手紙をもらえるのは嬉しいだろうと思ったが、そんな内容ならとてもじゃないが受け取れない。
 流川抬起了头。她又瞪着我,因为我拒绝了她的信,但这次我不害怕了。本以为能收到流川的信一定很高兴,但如果是那样的内容的话,就不好意思收了。

「おめーがオレのこと好きなのは十分わかってんだよ。手紙にまで書かれちまったら、ちょっと受け止めきれねえ。こっちがいっぱいいっぱいになる」
“我完全知道你喜欢我。如果连信都写出来了,我可就接受不了了。我这边会被塞得满满的。”

 オレの返事を聞いた流川がパチパチと瞬きしている。少しだけ目を伏せて、言われた意味を理解しようとしているようだった。オレはオレで、相当恥ずかしいことを言った自覚があったから、内容について深く考えないように頭の中で一、二、と時間をカウントして意識を逸らす。流川はきっかり五秒で顔を上げてきた。
 听到我的回答,流川眨巴着眼睛。她微微垂下眼帘,似乎在试图理解对方所说的意思。我知道自己说了相当丢脸的话,所以为了不去想内容,就在脑子里计算一两下时间,分散自己的注意力。流川整整五秒钟就抬起了头。

「なれよ。いっぱいいっぱいになれ」
“习惯吧。充满吧。”
「無茶ゆーな。今これ言っただけでも限界だ。無理だ」
“胡说八道。光是刚才说这些已经是极限了,不可能。”
「ダメだ。なってねーから隙ができて手紙受け取ったんだろーが」
“不行。因为没有,所以才有机会收到信的吧。”
「隙なんかねえよ! 受け取ってた理由はもう言っただろうが!」
“没有破绽! 我已经告诉过你我收下的理由了!”

 オレはぐいっと流川の肩を押した。隙がないのは本当だ。オレの心はもう流川に埋め尽くされていて、他の人のことを考える余裕なんかない。そういう意味では、いっぱいいっぱいにはもうなっていた。
 我猛地推了一下流川的肩膀。确实没有破绽。我的心已经被流川淹没了,根本没有时间去想别人的事情。从这个意义上说,它已经充满了。
 だんだんと落ち着いてきたおかげで、思い出した。まな板の上に肉が出しっぱなしだ。早く料理を終わらせないとまずい。傷む。
 多亏渐渐平静下来,我才想起来。砧板上一直有肉。不快点把菜做完的话就不好了。受伤。

「腹減ってんだろ。飯作るから、向こう行ってろ」
“肚子饿了吧? 我去做饭,你去那边吧。”
「……話はまだ終わってねえからな。飯食いながら続けんぞ」
“... ... 话还没说完呢。边吃饭边继续吧。”

 無理やり剥がされたことと、オレが話を切り上げたことのどっちが不満なのか、まあ両方なのだろうが、とにかくまたオレを睨め付けてから居間に歩いて行く背中を見て、オレは、言うなら今日だと思った。流川はオレにキスはしてくるけど、その先の一線はまだ越えてない。オレの気持ちが固まってからでいいと、この傍若無人を絵に描いたようなワガママな彼氏が珍しくオレに譲ってくれたのだ。そう言われた時も、恥ずかしかったけどめちゃくちゃに嬉しかったなと思い出す。なんだかんだで、流川は絶対に、オレを傷つけないようにしているのだ。大事にしてくれてる気持ちの裏返しが、オレへの独占欲で、さっきのキスなんだろう。
 被强行剥离和我结束谈话,到底哪个更让人不满呢,应该是两者都有吧看着他又瞪了我一眼,然后走向客厅的背影,我想,要说的话,就是今天了。流川虽然亲吻了我,但是还没有越过那条底线。如果等我的心意定下来再说也可以,这个目中无人、任性如画的男朋友难得地让给了我。这么说的时候,虽然很不好意思,但还是觉得特别开心。不管怎么说,流川是绝对不会让我受到伤害的。对我的重视的反面,就是对我的独占欲,就是刚才那个吻吧。
 応えたい。オレも流川と同じくらい流川が好きだし、大事だし、独り占めしたいし、愛……とかはまだよくわからないが、これが愛されてるってことなら、オレも愛してるぞって伝えたい。
 我想回应。我也和流川一样喜欢流川,很重要,想要独占,爱... ... 虽然还不是很清楚,但是如果这就是被爱的意思的话,我想告诉他我也爱他。

 告白するのとは全然違う種類の勇気がいるけど、オレだってそれぐらいは振り絞れる。ナメんな。
 虽然需要和告白完全不同种类的勇气,但我也可以用尽全力。别小看我。

「ルカワ」
“露川。”
「あんだ」
“啊!”
「今日、泊まってけ」
“今天就住下吧。”

 座りかけの姿勢で固まった流川は、オレの言葉に少し目を見開いている。
 坐着不动的流川,因为我的话而微微睁大了眼睛。
 いつもは流川から泊まっていいかと聞かれていた。ただし、布団を二組引いて、並んで寝て、翌日一緒に学校に行くだけだ。オレから泊まっていけと流川に言ったら、心の準備ができた合図ってことは決めていた。
 平常都是流川问我可不可以留下来过夜。只不过拉上两套被子,并排睡觉,第二天一起去学校而已。我跟流川说了让他留下来过夜,他已经决定这是一个心理准备好的信号。

 だから、つまり、今のはお誘いだ。
 所以,我是说,刚才的邀请。

 でも、オレが緊張に昂っているのとは反対に、流川は無表情にオレの顔をじっと見てくる。せっかく勇気を出したというのに少なくとも嬉しそうには見えなくて、何か失敗しただろうかと内心冷や汗をかいているオレに平坦な声で聞いてきた。
 但是,与我的紧张情绪相反,流川面无表情地盯着我的脸。好不容易鼓起了勇气,至少看起来不是很高兴的样子,是不是有什么失败了呢? 内心冷汗直冒的我用平稳的声音问道。

「なんで今日、今言った。オレを怒らせたことへの謝罪かなんかのつもりなら許さねえぞ」
“你今天为什么要说这些? 如果你是想为惹我生气而道歉的话,我可饶不了你。”

「ぬ……? ちげえよ! そんなわけあるか! あのな、オレだってルカワがその、あー、すー、す、好きなんだよ。おめーがオレを抱きてえって思うのと同じで、オレも、その、抱かれた……ぃ、いや、あー、抱かれても、いいって思っただけで、あと、興味ねえわけでもねえし……くそっ とにかく、そんだけだ! イ、イヤなら飯食って帰ったらいいし、ルカワの好きにしろ!」
'努 ......? 才不是呢! 这怎么可能? 你知道,我也喜欢流川,啊,太喜欢了。就像你想抱着我一样,我也想被你抱着,......,不,我只是觉得被你抱着也不错,而且,呃,这并不意味着我不感兴趣,......,该死的。总之,就这样吧! 如果你不喜欢,你可以吃完饭回家,流川想做什么就做什么!"

ところどころ小声になったり子供みたいに喚いたりしたのは、ご愛嬌ってことにしてもらいたい。経験したことがないくらいの羞恥心に襲われて、どんどん顔が赤くなっていく。流川の返事も聞かずに、背を向けて調理台に向き直った。包丁を取り出そうとシンクの下の引き出しを開けた時、後ろからぎゅっと抱きしめられる。近づいてくる足音にも気がつかないくらい動転してたらしい。
 有些地方,他们小声说话,像孩子一样大喊大叫,我希望这是一种讨人喜欢的行为。一种从未有过的羞耻感向我袭来,我的脸越来越红。我没有听流川的回答,转身面向厨房。当我打开水槽下面的抽屉准备拿出菜刀时,被人从后面紧紧地抱住了。他似乎很惊慌,甚至没有注意到他的脚步声。

「ほんとにいいんだな」
“真的好吗?”
「いいって言っただろ」
“我说了可以。”
「ん……優しくする」
“嗯... ... 温柔一点。”
「当たり前だろ」
“那还用说。”

 耳元で囁かれるとくすぐったい。思わず身を捩ったオレに、流川が笑った。その吐息も耳に直接かかるから心臓がうるさいほどに鳴り出して、今からこれだとこの後が思いやられるぞと、頭の片隅にいる冷静なオレがぼやくのが聞こえてくる。
 有人在我耳边低语,我觉得很痒。对着不由自主扭动身体的我,流川笑了。他的呼吸声直接落在我的耳朵上,我的心脏开始嗡嗡作响,我听到我在我的脑海里发出一声抱怨,如果我现在这样做,我的后果将不堪设想。
 オレを解放した流川が居間に戻って、電話をかける声が聞こえてきた。お家の人に外泊の連絡をしてるんだろう。目の前の肉にようやく包丁を入れていく。予定変更だ。今日はこの天才が、流川の好物を作ってやることにする。手紙のことはこれと、燃やすことでチャラにしてもらって、あとはただ、オレの方が流川を愛してるんだぞってことを証明してやるだけでいい。
 放了我的流川回到了起居室,听到了打电话的声音。我猜你是在通知你家人在外过夜。终于把菜刀插进了眼前的肉里。计划有变。今天就由这个天才来做流川喜欢吃的东西吧。关于这封信的事情,还有烧掉它的事情,只要证明我更爱流川就可以了。

pippo 发表于 2023-11-7 09:01:13

吃醋的流川,珍重男友心情的花道,他们好爱彼此!!!流花赛高

旺仔茶味果冻 发表于 2023-11-7 15:02:17

是占有欲特别强的流老师!因为被拒绝了很多次而格外珍惜他人心意的小花让我哈特软软{:1_444:}

agnes221 发表于 2023-11-9 19:28:51

哈哈占有欲特别旺盛的流川,还懂得适当示弱要求花花把信都烧掉!花花也是特别心软呢~

NIL1am 发表于 2024-2-15 12:02:19

好细腻的情感{:1_428:}换位思考一下就能理解了!都希望恋人的爱只独属于自己 哪怕出于真诚对待的角度也不想留给外人可趁之机…好吃{:1_430:}

林芳汀 发表于 2024-2-16 01:19:17

狐狸君的占有欲真的好强,绝对不允许有别人的东西哪怕只是信件留在花道身边分散对自己的注意力。

luyixi 发表于 2024-2-16 07:05:54

流川,占有欲真的好强啊啊啊啊啊,只允许花道看着你一个人对吗

melody 发表于 2024-3-4 01:39:54

流好可怕的占有欲,还好花花能接住流的占有欲

渣渣 发表于 2024-3-5 23:52:43

太凶啦流老师,小心把花花吓跑哎{:1_433:}

贝贝南瓜 发表于 2024-4-14 08:32:22

虽然是沉重的爱,但是单纯的占有欲真的好好味!

擦擦地板省的滑 发表于 2024-4-23 13:31:10

占有欲爆棚的小流,心思细腻深爱小流的小花

ruhana不写作业 发表于 2024-4-23 21:33:52

彩云小译有时候是个很靠谱的好孩子!啊啊啊啊,好甜的两个宝,但怎么会过夜了那么多次还盖两床被子最后还得樱木邀请你,流川你该行的时候一定要行(指指点点
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查看完整版本: 【流花】恋文なんて必要ない(我不需要情书)【机翻】